学校を卒業間近になって、いろいろの会社の募集要項など比べて見る。どこに就職するか悩んだあげく働き口を決める。そして新しい会社に希望に燃えて入社する。まず考えることは「会社のために働こう」「社長になってやるぞ」と最初は誰だってそう思う。ここまではいいのだが、いつの間にか現実に竿され流されて定年退職となる。
新品のゴルフクラブを買い、コースに初めて連れて行かれる。これだったら俺にもできるとやる気満々になり「社内コンペに優勝するぞ」「よし、シングルになるぞ」「300ヤード飛ばすぞ」と夢に向かって挑戦するようになる。しかし、上には上があり、いつの間にか自滅の道にのめり込み、一介のアベレージゴルファーで満足するようになる。
「会社のピッチャーで4番バッターになるぞ」という、やる気集団ができてこそ会社は繁栄する。ベンチャービジネスが成功するのは、これをやろうというひとつの創業目的を持った仲間が、同じ意識を持って会社を立ち上げるから成功する。会社の中で、居ても居なくても分からないような存在では出世はできない。
寝ても覚めてもゴルフのことを考え、1日に最低1回はクラブを握る人が上手になる。対外試合にも精を出し、社内コンペで優勝して目立っていたら上手だと言われる。しかし、「ゴルフは健康のため」と言うようになったら上達は止まる。
やる気と目的意識がないと何事も成就しない。
最近よく言われる言葉に「勝ち組」「負け組」というのがある。経営者は勝ち組になるために(1)経営理念を作り、(2)自社の強みを見極め、(3)情報分析しライバル会社に勝つために日夜努力している。
ゴルフにおいては、(1)ゴルフが上手になりたいという確固たる信念を持ち、(2)自分の環境に合った自分なりの練習の仕方を見つけ出し、(3)飛ぶと言われる新作クラブにはすぐ飛びつき、練習に精を出す。
(1)から(3)をしっかり実行したら会社でもゴルフでも勝ち組になれる。
新しいことをする時の決断には勇気がいる。そして思い切りも大切だ。間違っていたらすぐ軌道修正する。よく1度決断したらそれにしがみついて軌道修正しない人、人の忠告を聞かない人がいるがこれは愚の骨頂だ。ボタンの掛け違いから会社は斜陽をたどる。
ゴルフでは、何番のクラブで打ったらいいか、即断即決が必要となる。うじうじする人(決断の遅い人)は嫌われる。時には大胆なギャンブルもする。
前には木が乱立している。安全に横に出すのが最良の方法だと分かっているが、人間の欲は致し方ない。少しでも前へと思ってまた木に当てる。横に出す勇気、軌道修正の決断も大切だ。
坂本龍馬のテレビを見た。龍馬はいろいろなことに興味を持ち、勝海舟、西郷隆盛、桂小五郎などの意見を聞き、天下国家のためには「今、何をなすべきか」を確信したから、あれだけの調整役ができた。また、お龍(りょう)さんにも助けられた。
ゴルフでも、上手な人と一緒にプレーし、その人達の言うことなすことを真似していると、知らず知らずのうちに上手になっている。また、コースではキャディーさんと仲良くすれば、いろいろのことも教えてくれる。
サラリーマンたるものいつどういう状況になるか分からない。そのための準備を怠っていたら、それが現実に起こった時にはあたふたする。百戦錬磨のサラリーマンはそのための対策を人知れず講じている。
ゴルフのボールは自分の意思のとおりには飛んでくれない。ゴルフには危機はいくらでもある。バンカーに入ったぐらいならサンドウエッジという道具があるが、OBとか池ポチャではボールは取り戻せない。危機ばっかりを通り抜けていたのでは、スコアも良くないに決まっている。そうならないために上手だと言われるゴルファーは、いろいろの状況を想定して日夜人知れず練習に励んでいる。
サラリーマンで順風満帆という人は少ない。できの良くない上司に恵まれ、人格まで否定されることもある。また健康だって波風はある。そいう苦労を経てサラリーマンは誰もが成長していく。表面は何でもないような顔をしているが、その人がここまでくるにはなにがしかの努力をし、苦労をしているのがサラリーマンだ。だから白髪が多くなる。
ゴルフは上がってなんぼと言うが、真っ直ぐ打てばいいものをジグザグで打ってきて、時には水のあるところにはまったり、白い杭の外に出たり、マムシの谷に吸い込まれたりしてようやく上がってくる。苦労してグリーンにたどり着いて、あのカップでの「カラン」という音を聞いたときの気持ちの良さが、やっぱりゴルフっていいなあと思うときだ。
サラリーマンをやっていると、自分の企画が大当たり、一躍有名人という時もある。また、上の人がバタバタと辞めていってポストが自分に回って来たという時もある。
しかし、そういう運は、それまでにコツコツと仕事に実直に励んだ人に回ってくる。
ゴルフでのラッキーはやっぱりホールインワン。ホールインワンをするためには、それなりの実力があるからできる。
ミスショットして隣の山から転げ落ちコロコロ転がって最後のひと転がりで入るときもある。これもホールインワンはホールインワンだ。運も実力のうち。
最近のサラリーマンは年功序列が崩れ実力主義になってきた。うかうかしていたら後輩にもどんどん追い越される。それに給料も成果主義になってきている。そのためには自分への投資をし、常に人間を磨く必要がある。
ゴルフでも、練習にも行かずに本番ばかりというのではいつまでたっても上手になれない。やっぱりゴルフは1に練習、2に練習だ。それとなぜボールは飛ぶのかというゴルフの理屈も知っておかないといけない。何事も粋を極めるには、それなりの時間とお金を投資し、自己練磨する必要がある。
最近読んだ本で、(1)技術の向上は、稽古をたくさん積んで体験しないとなし得ない。(2)技術力アップには、1番上手い人のマネをすること。(3)良いと思うことはやってみる。(4)見ているとできそうなことでも、実際にやってみると難しい。(5)そこで諦めずにやり続けることが大切。と書いてあった。ゴルフも同じだ。
サラリーマンは、企画力、実行力、交渉力が問われる。その成果はものが売れるか売れないかだ。途中がいくらうまくいっても、お客が買ってくれなかったら元も子もない。説明責任は本人にある。
ゴルフでは、素晴らしいドライバーショットを打っても、グリーンに上ってから3パット、4パットではスコアはまとまらない。また、グリーンに1度乗せても、カップを狙いすぎてグリーンの外まで叩き出す人もいる。プロの世界では「パットイズマネー」とも言う。
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